森のこーひーたより~生産者の顔と声~ 森のコーヒー生産者のコーヒー農園へ訪問した時の現地の様子やコーヒーへのこだわり、パートナーの皆さんの暮らしをレポートします。

こーひーたよりvol.243

「森のコーヒー生産者グループ」の一人、イタジバさんの農園・オンダス ダ マンチケイラ農園は、あの高品質コーヒーが産出することで有名なカルモデミナスにあります。

イタジバさんは、ゴイアス州の生まれで、4歳の時にサンパウロ州のフランカに移り住んだそうです。5歳の時にお父さんが亡くなって、そのため、若い時から外で働かなくてはならなかった。15歳から25歳の10年間、ジャカレイで日系人の農園で働いたそうです。そこで、農業をとても好きになったそうです。

その後、サンパウロで、ご自分の出版社を立ち上げて、出版事業をしていたのですが、インターネットが出てきて、ブラジルは出版不況になり、会社をたたまざるを得なくなった。

その後、ふたたび農業がやりたいと思い、カンピーナスのウニカンピ大学で1年、ピラセカバの大学でもう1年、オーガニック農業について学んだあと、このミナスジェライス州のカルモデミナスのコーヒー農園を買って、オーガニックコーヒーを作り始めたそうです。

オーガニックの堆肥を作り、コーヒー農園に撒いています。堆肥の作り方にも、イタジバさんの独特のノウハウがあるそうです。農園の標高は1,100~1,400mあり、16のプロットに分けられています。

乾燥用のテラスは4つあり、そのうち、1つはコンクリートの床、2つが煉瓦作りの床、そして高品質コーヒー用のアフリカンベッド(高床式乾燥棚)の乾燥場があります。

イタジバさんは、大学できちっとオーガニック農業の理論を学ばれていますので、非常に論理的な農業をやっています。トレーサビリティもしっかりとしており、一つの仕事をするごとに、きちっと記録をとっています。


こーひーたよりvol.242

「森のコーヒー生産者グループ」のメンバーの一人、エンリケ・スローパーさんは、有機栽培の中でも、“バイオダイナミック農法”という農法でコーヒーを栽培しています。

バイオダイナミック農法では、太陽、月、惑星と地球の位置関係が土壌や生命体の成分及び気象等に与える影響を重視して、種まき、苗植え、耕うん、調合剤の準備や施肥、収穫などの時期を天体の動きにあわせて選択します。また、土壌バランスや植物を健康に保ちつつ効果的な収穫をあげるためのコンディショナーとして、人為的な化学物質はいっさい使用しないかわりに、天然のハーブや鉱物、家畜を利用して作った各種調合剤を施します。

調合剤の役目は、地球の大地が本来持っている「自らを調和することができる力」を与えるためのものです。材料はそれぞれの調合剤によって異なりますが、具体的には「水晶」「カモミール」「ノコギリソウ」「たんぽぽ」「雌牛の角」などを使用します。

例えば、501番の調合剤は「水晶の調合剤」といわれ、水晶をベースに作られます。そして次のような作用をもたらすとされています。

・植物の光新陳代謝を増強させる。・光合成と葉緑素の構成を刺激する・作物の色、芳香、風味を良くする。・作物の品質と栄養価を保つ。・病気や害虫に対する抵抗力を高める。 ・太陽と関係する。

これら調合剤を使用することにより、農薬・化学肥料不使用であったとしても「作物本来が持つエネルギー」を最大限に引き出すことが出来るのです。


こーひーたよりvol.241

「森のコーヒー生産者グループ」のメンバーの一人、エンリケ・スローパーさんは、有機栽培の中でも、“バイオダイナミック農法”という農法でコーヒーを栽培しています。

エンリケさんの農園「カモシン農園」が最初に世界的に有名になったきっかけは、通常の有機栽培のコーヒーではなく、実は、有機は有機なのですが、「ジャクー鳥のコーヒー」でした。ジャクー鳥は、ホウカンチョウ科の鳥で、雉の仲間です。主に熱帯雨林に生息しています。エンリケさんの農園・「カモシン農園」は、このジャクー鳥の一種の保護区のようになっているのです。

ジャクー鳥は、カモシン農園に飛来し、コーヒーの果実を食べます。そして、ジャクー鳥の糞からコーヒー豆を採取しています。これが、「ジャクー鳥のコーヒー」です。

インドネシアに「コピ・ルアク」という有名なコーヒーがあります。これは主にインドネシアに生息するジャコウネコの糞から採取したコーヒー豆です。独特の香りとコクがあり、産出量が少ないため高値で取引されています。ただし近年、「コピ・ルアク」は、ジャコウネコを檻に入れて、無理やりコーヒーチェリーを食べさせているというような動物愛護団体からの批判があります。「ジャクー鳥のコーヒー」の場合には、そんなことは全くなく、ジャクー鳥たちは、農園の中を自由に飛び回っています。

カモシン農園でできるコーヒーの中で、「ジャクー鳥のコーヒー」の占める割合は、ほんの一部です。ただ、オーナーのエンリケさんは、「ジャクー鳥のコーヒー」が、カモシン農園がオーガニックであるということと、自然を大事にしているということの象徴的な商品であるという理由で、この商品を大事にしています。
(※(注意)「森のコーヒー」に使用しているカモシン農園のコーヒーは、「ジャクー鳥のコーヒー」ではありません。当社では、「ジャクー鳥のコーヒー」は買付していません。)


こーひーたよりvol.240

「森のコーヒー生産者グループ」のメンバーの一人、エンリケ・スローパーさんは、有機栽培の中でも、“バイオダイナミック農法”という農法でコーヒーを栽培しています。

エンリケさんが、特にこだわりをもって栽培しているコーヒーの品種が“BourbonAmarelo”(黄色いブルボン品種・イエローブルボン)です。“ブルボン”と呼ばれるコーヒー品種は、フランスの宣教師が、1700年代の初頭にイエメンから当時のブルボン島(現在のレウニオン島)に持ち込み、そこから現在のブルボンの名が付きました。19世紀の中頃までは、ブルボン品種のコーヒーが島から持ち出されることはなかったのですが、1800年代の初頭に、宣教師達が、アフリカとアメリカ大陸に渡ったと共に、持ち出されてゆきました。ブラジルに、ブルボンが持ち込まれたのが1860年。そこから南アメリカ、中央アメリカにも紹介されてゆきました。

エンリケさんがカモシン農園に植えてる品種は、イエローブルボンの他には、「イアパール59」「カテゥアイ」「イカテュ」「カテュカイ」「ムンドノーボ」「カテュカイ・アス」などです。これらの違った品種を植える理由は、それによって収穫時期をずらし(品種によって、早生、晩生があるため)、収穫作業の時期が集中するのを避けるためです。

イエローブルボンの特徴は、その素晴らしいカップクオリティー(コーヒーが液体になったときの美味しさ)です。ただし、生産性は低く、病中害にも弱いという弱点があります。エンリケさんが、今でもイエローブルボンにこだわって栽培を続けている理由は、なんと言ってもその美味しさです。他の生産者が、より高い生産性、病中害対策品種をどんどん植えているなか、あくまでもイエローブルボンにこだわるエンリケさんの姿勢には、本当に頭が下がります。


こーひーたよりvol.239

「森のコーヒー生産者グループ」のジョン・ネットさんは、6代続いているコーヒー農家です。最初からこのサンパウロ州モコカの地でコーヒー栽培を続けられています。

ジョン・ネットさんが、農薬不使用・化学肥料不使用の“大自然農法”で、コーヒーを栽培してきた「サント・アントニオ農園」。その歴史の中で、何が一番難しかったかと訊くと、「一番難しかったのは、この農法でコーヒー栽培を続けていくのに、農園のスタッフも、うまくいくのかどうか疑っていたし、私の家族でさえも疑っていた。その疑いの中で、農園経営を続けていくのが、一番大変だった。」と語っています。

ジョン・ネットさんに昔の写真アルバムを見せてもらいました。そこに写っていたのは、ジョン・ネットさんがまだ若く、お父さんや親戚と写っている写真です。そこの写っている「サント・アントニオ農園」の姿は、今の“森”のようなものではなく、普通のブラジルのコーヒー単作の農園です。

ここから、ジョン・ネットさんは、「サント・アントニオ農園」を今のような姿に変えてきました。家族、親戚、農園スタッフもさぞ、心配したと思います。考え方が、あまりにも通常のブラジルのコーヒー農園と違うからです。

ジョン・ネットさんの「自然と共生する」という考え方で作った「サント・アントニオ農園」。ジョン・ネットさんが数々の人の反対を押し切って作った、まるで“森”のような、“森のコーヒー”の農園なのです。


こーひーたよりvol.238

「森のコーヒー生産者グループ」のジョン・ネットさんは、もう6代続いているコーヒー農家です。最初からこのサンパウロ州モコカの地でコーヒー栽培を続けられています。

ジョン・ネットさんの農法は、「有機栽培」とも違う“大自然農法”です。この“大自然農法”という名称は、ジョン・ネットさん自身が名付けた名前です。

ジョン・ネットさんに言わせると、「有機栽培」は、確かに農薬、化学肥料は、一切使用しませんが、基本的な農業のコンセプトは「通常農法」と同じだというのです。

「通常農法」では、化学肥料を使います。「有機栽培」では、化学肥料は使わないが「有機肥料」を使う。つまり、“化学肥料”が“有機肥料”に入れ替わっただけだと言うのです。

ところが、“大自然農法”は、根本的に考え方が違い、人間が農業をやる代わりに、大自然に農業をやってもらうという考え方なのです。

それは、例えば、牛の糞の扱い方にも表れます。「有機栽培」の生産者は、牛の糞を集めて“堆肥”を作ります。それを、コーヒー畑に肥料として撒きます。

ジョン・ネットさんは、牛の糞は、その場に置きっぱなしです。そうすると、地下20mから、色々な微生物、ミミズなどが、牛の糞を食べるために上がってきます。それによって土の中に空気の道が出来て、土がふかふかになると言うのです。

このようにして、牛や微生物、ミミズなどに働いてもらうのが、“大自然農法”だと言うのです。


こーひーたよりvol.237

「森のコーヒー生産者グループ」のジョン・ネットさんは、もう6代続いているコーヒー農家です。最初からこのサンパウロ州モコカの地でコーヒー栽培を続けられています。

歴史のある農家は皆そうかも知れませんが、ジョン・ネットさんも、ご自分の家系には大変なプライドをお持ちです。私も、「サント・アントニオ農園」を訪問する度、夕食のあとに、ジョン・ネットさんの家系の話を聞かされます。

「サント・アントニオ農園」の正式名称は、”Fazenda Santo Antonio da Agua Limpa” で、Jose Cristovam de Lima(ジョゼ・クリストーヴァン・デ・リマ)という人が創立者です。ジョン・ネットさんの名前も、Joao Pereira Lima Netoが正式名ですから、Lima(リマ)が一族の名前なのですね。

「サント・アントニオ農園」の正式名についているAgua Limpaというのは、“きれいな水”という意味です。たしかに、「サント・アントニオ農園」は、今でも水源が農園内にあり、その豊富で、清浄な水を使用できるのが、この農園の強みです。

ジョン・ネットさんが説明してくれる、この長い長い家系図をみますと、創立者のジョゼさんが生まれたのが1798年ですから、もう200年以上前の話です。

弊社・カフェーパウリスタも創業110年ですが、歴史の長さでは「サント・アントニオ農園」には負けます。


こーひーたよりvol.236

「森のコーヒー生産者グループ」のジョン・ネットさんの農園を訪問した時には、かならずジョン・ネットさんと一緒に、サント・アントニオ農園をくまなく見て回ります。

ジョン・ネットさんは、1990年代より全農園で農薬の使用を中止し、2001年より 農園にコーヒー以外の木を植えはじめ、農園を自然の「森」のようにしました。

そのように、農園を変えてきた理由をジョン・ネットさんに訊いてみると、

「コーヒーの家(この「家」(ポルトガル語で“カーザ”という言葉をジョン・ネットさんは良く使います。)は、森の中なんだ。特に背の高い木の木陰がいい、これは間違いない。 なぜなら、コーヒーが誕生したエチオピアでは、コーヒーは、“森”の中に生えているんだ。」

「ブラジルの大規模農園のように、森をすべて取り去って、そこにコーヒーの木だけ単作で植えると、コーヒーの木に直射日光があたり、コーヒーの木にはすごいストレスになる。 だから、コーヒーの木が弱って、病虫害にやられる。そして、病虫害にやられると、人間は、農薬を撒く。さらにコーヒーの木が弱くなる。そうやって負のスパイラルに入ってしまう。」

「私は、2001年より、農園にコーヒー以外の木を大量に植え始めた。それは、化学肥料をやめて、森のもっているエネルギーをコーヒーに与えることを考えついたからなんだ。」

ジョン・ネットさんは、農園内のコーヒーの木を一本一本見てまわって、その健康状態をチェックしてゆきます。


こーひーたよりvol.235

「森のコーヒー生産者グループ」のジョン・ネットさんの農園を訪問した時には、かならずジョン・ネットさん、農園のスタッフと一緒に、その年に採れたコーヒーをカッピング(コーヒーの味見)します。

それは、私もジョン・ネットさんも農園のスタッフも、コーヒーにとって品質(味の良し悪し)が極めて重要だと思っているからなのです。

もちろん農薬不使用、化学肥料不使用などの安心・安全・サステナブルなコーヒーの作り方も、とても重要です。ですが、やはり人はおいしいコーヒーを飲みたいもの。おいしいコーヒーを飲むと、自然に笑顔がこぼれてしまうくらいです。

カッピングには、毎年、農園の管理責任者のOrlando Araujo da Silva Filho氏(いつもはオルランドと呼んでいます。)、次女のマルことマリア・ルイーザさん。そして、今年は孫のエデゥアルドが参加しました。

自分の作っているコーヒーが、どのような味の特徴があって、どのように評価されているか、を知ることはとても重要です。

そのために毎年私が、他の「森のコーヒー生産者グループ」のメンバーのコーヒー、その他のブラジルのスペシャルティコーヒーのサンプルを持参して、「サント・アントニオ農園」のコーヒーの横に並べて比較してもらいます。そのような方法で、自分のコーヒーの風味特長、品質のレベルというものをわかってもらうのです。


こーひーたよりvol.234

「森のコーヒー生産者グループ」のメンバー、ジョン・ネットさんの農園「サント・アントニオ農園」に、私は年1回、収穫期である7月に訪問しています。

通常、収穫の時期というのは、実がなっている時ですので、花が咲いているとうことはありませんでした。しかし、最近の異常気象の影響か、昨年「サント・アントニオ農園」に訪問した時には、コーヒーの花が咲いていました。

カタカナで、コーヒーノキと書くと、それがコーヒーの木の正式な日本語名称です。アカネ科に属する常緑樹です。そこに生るのが、コーヒーチェリー(コーヒーの実)で、サクランボのような果実です。その果実の中にはいっている種が、コーヒー豆なのです。

コーヒーチェリーは、木の果実ですから、実になる前は花が咲きます。コーヒー豆からはちょっと想像できないような、とても愛らしい小さな白い花です。5つの花弁があり、ジャスミンのようなとても良い香りがします。

「花の命は短くて」と言いますが、コーヒーの花の命もたった2日で、その後散ってしまいます。コーヒーの花が一斉に咲く最盛期には、農園が雪景色のようい真っ白になり、とても幻想的な光景が広がるそうです。

ジョン・ネットさんは、農園回りをするときに、コーヒーの花を見つけると、必ず香りを嗅ぎます。私も、真似をして、香りを嗅いでみるとジャスミンのような、とても爽やかな良い香りがしました。


次の10件

初めてのお客様へ

 さま

 さま

ログイン

今月のプレゼント
定期購入 森のコーヒー倶楽部

商品一覧

全商品一覧
コーヒー
創業100周年
セレクション
【特集】ピックアップ商品!
今月の新商品
前月の新商品
スイーツ
食品
紅茶・ココア・飲料
ギフト・セット商品
コーヒー器具
パウリスタ社長の一押し
  • 珈琲豆卸売 ホテル・カフェ・レストラン様向け販売
  • 店舗のご案内
休業日
ホームページからのご注文は
随時承ります。